ledランタンが故障したので同じものを新調するつもりが
かっこよすぎて思わずポチってしまいました

KOEHLER209 ランタン
ケーラーと読むそうです(英語力ゼロ)
準備と積載がledランタンより明らかに大変なオイルランタンでさらにビンテージ品という、勢いだけでポチった自分が恐ろしいですが、それに見合うだけの満足感があります
ハリケーンランタン流行りすぎてカブりたくないのが本音
概要
アメリカのケーラー社制作の炭鉱夫用ランプ。
1920-1950年代あたりに作製されたランタンで、ヘッドに印字された文字のフォント,
ホヤのデザイン、機構の微妙な違いとかで製作年月がわかるそうですが、素人にはまるで分かりません。刻印に209-15ってタイプもあるそうですが、違いは?誰か教えて
カンブリアンランタン、マイナーズランタン、マイナーズセーフティランプといろんな名前があるみたいです。(マイナーは炭鉱夫の意味)
炭鉱内のガス漏れ検知機能付きの照明だそうで
閉所で人体によろしくないガス、爆発の危険のあるガスが漏れてると気体の比率の関係でランタンの火が消えたり弱くなるらしいです。
で、なおかつガスの引火を避けるべく外へのランタンの排熱を低減するためのラジエーターを搭載
転倒時に割れて火が漏れにくいように5本の金属柱でガラス製のホヤが保護されているという
ビンテージって名前だけで古臭いイメージがありますが、よく考えられてるすげーハイテクなランタンです。
後述しますが面白ギミックがいくつか内蔵されており、メカマニアの心をくすぐります。
艶消しのアルミ製でイギリスのウェールズ製マイナーズランタンに比べかなり無骨です。同じ形で真鍮製もありますが、プレミアがついており、かつ材質的に1.6kgと重いので、諦めました。(アルミ製は0.9kg)
真鍮はアルミに比べると頑丈で長く使えますが、綺麗に使うには結構手間暇かかるのでアルミ製にしました。 屋外で使うには錆のケアとかそこそこ大変なんですよね真鍮
あと金色にするならイギリスのマイナーズランタンのが好みです。
機械弄り好きなのでいつもはジャンク品を治して使ったりしますが、オイルランタンを触るのは初なので完動品をメルカリで購入。
取説も無く、ネットの情報も少ないので万全を期しました。
外観
今まで買ったメルカリの商品の中で1番綺麗かもしれません。販売者曰く結構磨いたそうなので中身というか、実際の程度はどうかわかりませんが、見た感じ曲がりへこみはありません。

燃料タンク底に操作できるネジが二つ。真ん中のネジを左回しで芯が出てきて、右回しで芯を収納します。もう一方のネジは面白ギミックその1、イグナイター用です。
イグナイタのネジは押し込んでから右に回すことで芯に火花を飛ばすことが出来ます。
イグナイタで着火できるのは白ガスのみ。パラフィン、灯油はライターで着火しなければいけません。 2021/4/30追記:以前アルコールも記載しておりましたが、アルミに対して腐食性が高いので禁忌かもしれません。使用の際は十分注意して下さい!
最初回してもストライカー部分が回転せず、不良か?と思ってイグナイタの分解までしましたが、右に回しつづけると、ばねの力が溜まっていき、さらに回し続けることでパチンとバネがはじけてストライカーが回転、火花が出るというものでした。なるほど

火打石部分はバネをイモネジで締めこんで装填する方式。ZIPPO用の火打石がはまります。新品がセットされた状態で送られてきました。ありがたい。
続いて面白ギミックその2、磁石錠。
二つの磁石置きに磁石をセットすると解除され、燃料タンクを開けることができます。この磁石は本来専用のものがあるはずだったのですが、欠損してました。わりと欠損した個体が多いので、もしかしたらへたりやすいのかも?
相性があるのか、強力ミニ磁石二つ置いても反応せず、ウチにある磁石でいろいろ試した結果、台所で使ってたフック付き磁石を一個置いたら解錠できました。謎すぎる。開くとカチィンという金属音が鳴ります


燃料タンクはねじ込み式で普通に使ってれば意図せずはずれることもないんですが、何故こんなものが必要だったかはハッキリはわかりません。
が、イギリス製のマイナーズランタンにも南京錠で施錠できるタイプがあって、その商品説明に
- 炭鉱夫がタバコの火欲しさに炭坑内でランタンをOPENしてガス爆発起こすことがあったため
- 燃料が貴重な時代だったので炭鉱夫が炭坑内でこっそり盗むひとが出てきたため
などなどの説明があったので、コイツにも簡単にあけられるとまずい理由があったのかもしれません。一個目の理由ダーウィン賞とかでノミネートされそう
情報があまり出回ってないランタンなのでざっくり調べて出てきた情報はこんなもんでした。
燃料が届いたらさっそく点灯してレビューしてみようかと思います。楽しみです