KOEHLER209は使用していてオイル漏れする
ビンテージ物なんてそんなもんだろうと思ったのですが
同じような悩みを持っている方をネットで見かけたので、原因の究明と対策を練ることに。
もし他の方の悩みの解決の手助けになれば幸いです。
ただ残念なことに記事を書いた今、解決したわけではないので、私はこうしているという情報をお持ちの方いらっしゃいましたら教えていただけるとありがたいです。
原因を特定する
そもそも何故漏れるのかを特定しなければ対策のしようがないので、原因の特定から入る。
私の所持している物に限った話であるが、常時漏れ続けるわけでもなく、漏れるときはいつも傾けた時、給油している時、芯を昇降するノブを回している時である。
漏れる場所は決まって上記画像の赤枠部分。芯を昇降するときに触る部分なので、実質使うたびに手がオイルまみれになってしまう
芯を昇降するノブと先につながるパーツはネジ山が埋められていて破壊する以外に外すことができないので、外せない前提で対策を講じる必要がある。(故に放置していたのもある)
とりあえず芯と金具を外した状態。いまはどの程度燃料が入ってるかは不明だが、いまは漏れていない。5ccほどオイルを補給してみる
漏れはなし。底面のアルミと真鍮の接合部分からリークしているかと思ったがそうではないらしい。
観察してみる
まじまじと真鍮のパーツ群を凝視しているとある部分を発見した。
写真ではわかりにくいので簡略化*1したもので図解する
支柱のねじ山一番下の部分に欠けた部分(上記画像の赤丸部分)を発見。破損したのかか元々こういう構造なのかまでは不明ですが、これが原因かもしれない
上の画像三つは欠けた部分から漏れるという仮説を基にした画像。
使用のたびにオイルを少量入れ、極力傾けて使用しないだけで、かなり改善しそうだが
、深く考えずに使用したいので
これが原因と仮定して、問題はどう解決を模索する
対策法を思案する
対策法としてまず思いついたのが液体ガスケットを注入する方法と、Oリングをかます方法だ
対策法①ー液体ガスケットを使用する
まず思いついたのがこれである。耐高温、耐油性が必要なので自動車バイク系の物を使用する。ガスケットがゴム状になり、栓をすることでオイルの漏出を防ぐ。
問題は注入するのが非常に難しいこと。
各パーツが容易に取り外しができるならば別だが、正直狭くて確実に注入できるか不明。
また、液体ガスケットは本来金属同士をボルト止めした際の隙間に塗布することでオイル漏れ、空気漏れを抑制するもので、回転する可動部などには全く向かない。漏れる可能性も高い
ついでに言うならミスって不要なところに塗ってしまったらタンクの構造上除去が非常に難しいので、試すのも悩む。これをするのは最終手段とする。
対策法②ーOリングを取り付ける
ネジ山側とノブ側、双方にOリングを取り付けることで隙間を埋め、漏れを解消する方法。最悪除去するのも比較的容易そうなので、こちらを試す。
当初手元にあったミクニキャブレターのパイロットスクリューに使用するOリングを使用した。上側に装着することはできたものの、下側は入らなかったので、AMAZONで別途購入することにした。
3㎜、4㎜以外いらないが他に適当なものがないので、これで行く
分かりにくいかもしれないが、装着した状態。
満を持して装着したものの、大体30度以上傾けると漏れる。二枚目の写真の通りポタポタ漏れる。
Oリングは外側パーツではめ込むように使用しないと効果を100%発揮しないのは知ってはいたが、徒労に終わるとは思わなかった。
ただ、要因⓷で言っていたタンク内の燃料が少量の時でも芯を昇降すると液漏れするは多少マシになったかもしれない。これはこれでありか
対策法③ー対処療法で使用する
最終的にこれがベストということになる。
・ノブを捻るときはオイル汚れしてもいいウェスを持って捻る
・オイルを多量にいれない(具体的な量は今後検証)
・あまり傾けない(内容量次第だが、大体左右30°くらいから漏れ始める)
持ち運びの際にオイル臭く感じることがあったが、気づいていないだけで結構漏れていたのかも知れない。容器が防水仕様とはいえ、漏れるノブ周りに汚れてもいい布を噛ませるのも手か。
結論
解決には至らず。なぜ漏れるのかがなんとなく分かっただけでも良しとしよう。装着したOリング周りにガスケットを塗布するとか、やり方はまだあるし
<記事出てきた商品>
対策で購入した安いOリング。精密さはないが、今回の用途なら不要。キャブレター用のOリングはさすがに勿体なかった。
家にあった液体ガスケット。非常に使いやすいが、開封してから工具箱に長期間放置するとほぼ確実にチューブ内で固ってまるので、実質使い捨てのような存在。
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*1:実際は綿が入ってるし、イグナイタもタンクを貫通して付いている