caamのブログ

バイクの与太話とアウトドア好きな主のブログです。

MENU

KOEHLER209.WOLF210-マイナーズランタンのラジエーター清掃、錆対策について

 
 

 

 
前略
 
いつも気になっていたラジエータの錆を何とかしようと思う。
 

                                                          

マイナーズランタンにおけるラジエータというのは点灯部分の上部ボディ内部に収まっている金属メッシュ部品のこと

 

矢印が熱の移動ルート
 
 
火が発する熱が外気に出て行く際の熱を軽減し、周囲に漂うガスへの引火を防止する、鉱山で働く人たちのためのシステムである、と私は認識している。(間違っているかもしれない)
 
熱伝導を考慮してか、ステンレス製、アルミ製のメッシュが当時なかったのか全部鉄製で構成されていて、当然のことながら熱と水蒸気という過酷な現場にさらされ、よく錆びる
 
ビンテージ品を朽ちていくままに使うかっこよさも理解はしているが、分解するたびに錆びた鉄粉が手や服につくのも嫌ということで対策を講じる。
 
 
なお、以下の工程はビンテージ品として売りに出す際に商品価値を落とす可能性が十二分にあるので、よく考えて行われたし。
 
 

黒錆置換していくぜ

 
 
毎度バイクで使用している錆置換で行くことにする。
 
赤錆より安定している黒錆に置換する溶液につけて、これ以上の酸化を抑え、強度を上げていく。
 
真にラジエータとして本領発揮させたいなら錆を落としてコーティング無しで取り付けるのが理想的なのだが、ガスのリスクがある鉱山で使うわけではないので、楽な道を選ぶ。
 
 
 
塗って使うタイプの錆置換液だと煤とあいまってメッシュが詰まるので、今回は溶液につけるタイプを使用する
 
 

行った手順

 
①洗浄→すすぎを繰り返す

すごい煤量(シャドーハウスではほめ言葉)
メッシュを中性洗剤と歯ブラシで煤と錆の鉄粉を除去し、水洗いを繰り返す。ランタンひとつにつき、二つのメッシュがついている。
 
 
 
煤汚れで気づかなかったがWOLFランタンはメッシュのふちが真鍮となっている。見えないところまでおしゃれ
 
 
本来ならコーティングゼロの鉄に中性洗剤をぶち込むと見る見る錆びていくので厳禁なのだが、すべて置換していくので、問題はない。

右がケーラー、左がウルフ
 
②錆び置換液にぶち込む
 

 
家にあまっていた花咲かGを使用する。
溶液を水道水と1:1で溶かして攪拌し、メッシュをぶち込む
 
 
本来はバイクのタンク内壁の錆び取り、置換用なのだが、私はネジ頭の錆び防止などで使用していたりする。
性能は折り紙つきなのだが、タンクに一度使って余らすとその後なかなか使用することがないので困るのがこの商品の唯一の弱点かもしれない。
 

見る見る置換されていく(ぶち込んで2分後の画像)
 
写真で見やすいようにガラス容器にしているが、プラを腐食するとかはないのでプラ容器も可(金属性容器は錆び置換の性質上微妙かもしれない)。
 
③待つ



 

とりあえず三十分待って様子を見る。どす黒い。結構煤を落としたつもりだが、落としきれていなかったのか、みるみる色が茶色く、黒くなっていく。
気になるならもっとしてもよいが、確認したところ赤錆は消えてなくなっていたので、終了とする。
 
④引き上げて水気を切る。

 
完成。少し黒銀な感じになった。
真鍮部分には影響はないが、洗浄された結果輝きが戻った。触ってみて手に汚れがつく感じもなく、メッシュがもろくなった感じもない。これで終了とする。
 
 

最後に

 
 
しばらく使用してみて、何か以上があったらここに報告を上げるつもりです。キャンプ行きたい。
 


 <記事出てきた商品>

 

上でも紹介リンクを張っていたが、一応ここにも。使用した溶液を漉して再利用も可能な商品であるが、今回は汚れがひどかったので廃棄した。

 

 



PVアクセスランキング にほんブログ村