キャンプ行くたびにお金かかるから車買わないとレンタカーは無駄じゃない?
車好きの両親に言われ続けてきた。果たしてそうだろうか?
計10回ほど家族でレンタカーキャンプしたので、その所感を記す。
最近書いた記事で私のバイクの維持費を計算してみたら重整備を考慮しないにしても大型二輪で月額7100円ほど。
KINTOの紹介ページによると月間の乗用車の維持費は1200~1500cc自動車で34000円、軽自動車で27000円となっている。*1
私のバイクの維持費と同様に突発的な出費は考慮されていないそうなので、改めて見ても車の維持費はバイクに比べてかなり高いと言える(むろんバイクも安いわけではない)
上記の数字を見たうえで、レンタカーキャンプの事例を見ていただきたい。
レンタカー一回の費用について
理由は後述するが私はキャンプをする場合タイムズカーレンタル一択なので、タイムズの事例を紹介する。
カッコ内の赤文字の数字は結構な頻度でやっているキャンペーンでの割引料金の値である。よほど日程を選べないとかでなければ確認して活用したい。
レギュラーガソリン170円/ℓ、燃費15km/ℓで計算。*2
上記の表は高速代が加算されてないにしても、乗用車の月間維持費分である34000円もあればワゴンクラス(割引期間を利用すれば二泊も)を借りることが可能だ。
アソビューによる全国調査ではキャンプに一年に何回行くかという質問に対して1回~2回と答えた人口は全体の4割にもなっている。うちの家族も頻度はこれくらいだ。
この計算結果だと年に8~10回キャンプで行くキャンパー一家であっても車を持つより金銭的に有利になるだろう。キャンプにしか車を使わない場合に限定した場合ではあるが。
加えて事故を起こした追加補償を未加入の状態の値段であることは注意されたし。
各レンタカーサイズ毎の特徴について
ここからはキャンプに利用する場合各レンタカーサイズ毎の特徴を述べる。
大は小を兼ねないというか、大きいクラスをすればするほど値段が上がるので、泊数と手持ちのキャンプギア、積載センスによって借りる車を適宜変えていくことで、ベストなレンタカーは変わっていく。
K-0クラス(軽)+C-1クラス
・利用できる車の例:キャロル、NBOX、デミオ、スイフト、ノート
・お勧めの日数、キャンプスタイル:デイ、1泊、コテージ泊、グランピング施設泊
軽クラスを利用する場合の値段とC-1の値段。
2023年5月では確認できる割引キャンペーンでは軽に適応できるものがなかったが、キャンペーン無しの場合K-0は最安のランク。
キャンペーン中はC-1を利用すれば軽クラスより安価に利用することが可能。
このクラス、ソロならまだしもファミリーで利用するのはきついのでは、と思われるかもしれないが、高規格キャンプ場や、コテージ泊、グランピング施設を利用するなら話は別になる。
ナイフやオイルランタンや寝袋、お気に入りのキャンプギアを数点持って行って、後はキャンプ場でレンタル、設置してあるものを使うというスタイルで使うには最適。
条件の良い高規格施設を選べば値段的にもワゴンクラスを借りて普通にキャンプするより安い値段でキャンプを楽しめるのはいい点だ。
詰めないので最小限の荷物で済む分、積み込みから現地からの撤収までの時間も早く、気軽なキャンプがしやすいのも良点だ。
なお、普通の無料キャンプ場にC-1クラスを利用して一度一泊しに行ったことあるが、
テントで快適に寝て、快適にアウトドアを楽しもうとすると、登山者レベルのキャンプギアを多数用意しない限り車内が非常に窮屈になる。キャリアワゴン等は持っていけないと思ったほうがいい。
C-2クラス
・利用できる車の例:プレマシー、アクア、MAZDA1500HB
・お勧めの日数、キャンプスタイル:デイ、1泊、2泊
ワゴンクラスほどは乗らないが、そこそこに荷物を積めることができるクラス、快適なキャンプをしようとすると積載センスを問われる。
私は積み込みセンスがないのでこんな感じ。帰りは収納センスの塊である奥さんが積んだので少し余裕すらあったのだが、、、
上記写真はC-2クラスのレンタカーMAZDA1500HBを用いて3泊した時の、キャンプギアたちである。
キッチンはあると便利だが、なかなか荷物が大容量になるので
正直C-2クラスでこれだけ持っていくのはもうやめにしたいところだ。
なお、単純な荷運びだけでなく、車の装備のグレードも高いことが多いクラスなので自動運転や走行性能が高く、長距離移動の必要がある場合は快適なので荷物が少なくてもこのクラスを利用するのは十分考慮に入れていいだろう。
W-4クラス
・利用できる車の例:ノア、セレナ、シエンタ
・お勧めの日数、キャンプスタイル:2泊~、グランピングキャンプ
ワゴンクラスである。BBQ、焚き火、テント泊。キャンプでやること全部を大人3-4人でしたい場合はこのクラスが一番安心して積むことができる。
値段が一番高いクラスなので泊数がかさむほどに費用が増すが、表の通り割引キャンペーンの値段が最も高いクラスでもある。逃さない手はないだろう。
レンタカーキャンプの難点
ここまで各クラスの特徴を述べてきたが、むろん全クラス共通でレンタカーには厄介な点が二つある。ここに関しては私も慣れるしかなかった。
荷物を積まなければいけない
事前にキャンプセットを積んでおいて、日持ちしないものは当日積むということができない。そのためすべての荷物を、当日に詰め込む必要があるので、キャンプ開始早々重労働になる。
ただここに関してはタイムズカーレンタルだと話が少し変わる。
タイムズ会員だと前夜サービスのおかげで夕方17時から翌日までのレンタル料金が無料になるのである。つまり前日夕方~夜に荷物を詰め込んでおいて翌朝ゆっくり出発したり、レンタカー店舗が開く前の早朝から出発することができるのだ。
このサービスによりタイムズ以外でレンタカーキャンプできなくなってしまった。
借りたものは返却時間までに返さねばならない
何を当たり前のことを言ってるのか、と思われるかもしれないが、レンタカーキャンプは家で荷下ろし完了で終了ではなく、車を返却し、家に帰宅するまでがレンタカーキャンプである。簡単に思えるかもしれないが実際やることをフローチャートにすると、こうなる
家に帰ってくる
↓
クルマから荷物降ろす
↓
キャンプ場でついた内装の泥、汚れの掃除
↓
クルマを返却しにいく
↓
レンタカー屋から自転車orバイクで帰る
これがなかなか慣れるまでしんどい。マイカーのようにキャンプ道具を置いといて後日持って上がることが出来ないので、豪雨だろうが炎天下だろうが別の日にゆっくり荷物おろすことができないのだ。
ここからテントが濡れている場合は干さなければならないし、洗い切れずにもってかえってきた食器は洗わないといけない。
キャンプで一番しんどいのは帰ってからの後片付けだと思っているので、そこにレンタカー返却が加わると考えると、同意してくれる人は多いのではなかろうか。
終わりに
以上で私の話はお終いになります。車を持たなくても家族で色々アウトドアできるので、今後もマイカー無しでどんなことができるかまた模索していきたいと思います。
もっとキャンプ行きたいなぁ